イトーキ モダンフォーム
オフィス構築・家具販売
モノづくりへのこだわり
今後さらに世界へ
日本大手のオフィス家具メーカー「イトーキ」が、現地法人を設立したのは2007年。15年には、タイ大手家具メーカー「Modernform」と合弁で、「Itoki Modernform Co., Ltd.」を設立した。今まで以上にローカル企業へ日本ブランド・プロダクトをアプローチするため、「Modernform」から新たにダイレクターも呼び入れ、急速にタイのオフィス家具市場でのシェアを拡大している。
一日の大半を過ごすオフィス。さらに快適な時間が過ごせるよう、このたび満を持して登場したのが人間工学に基づき、折り紙の発想を応用した「フリップフラップチェア」だ。多面で構成されたデザインが自然に身体を包み込むのと同時に、背もたれと腰部が連動するため、背の後方と両サイドから骨盤を自動的に支え、長時間にわたるデスクワークからくる疲れを軽減。ワークシーンにおけるさまざまな姿勢の変化に対応し、従来に比べ背もたれが大きく後傾する作りだ。
また、同社は日系企業向けに、オフィス構築のターンキービジネスも展開。オフィス選定をはじめ、コンセプト・インテリアデザイン・ファニチャーなどの各種プランニングや内装工事・施工監理、ネットワーク構築まで、すべてをプロデュース。オフィス初日から何の不備もなく仕事ができるので、タイ進出企業から好評を得ている。
このほど、同社のマネージングダイレクターに着任した平野和彦氏は、「日本のイトーキで積んだ20年の経験が、海外で生かせることになりました。タイをはじめとする急速に発展するASEANで、トライ&エラーを繰り返し、新たな展開に挑戦していきたい」と力強く語る。すべてのイトーキプロダクトの根底に根付くモノづくりへのこだわりは、今後さらに世界へ広まっていくだろう。
- ①姿勢の変化に対応した「屈曲」と「展開」を求めた結果、たどり着いたのが「フリップフラップチェア」。折り紙発想の多面デザインは、今年国際的なドイツのデザイン賞「iFデザイン賞 2017」のプロダクトデザイン部門で金賞に輝いた
- ②さまざまなグッドデザイン賞を受賞しているイトーキプロダクト。この言葉がすべてを物語っている
- ③「新商品の広告展開含め、Modernformが持つローカルへの影響力を生かすべく、営業・PRを強化しています」と平野MD
※この情報は2017年4月現在の取材を元にしています