昨季は12位と中位に留まったセレッソ大阪にとって、今季は巻き返しのシーズンとなる。昨季途中に就任した小菊昭雄監督の下、「3位以内」を目標に掲げ、新たなシーズンをスタートさせている。
チームの顔となるのは背番号10を背負う清武弘嗣と、クラブの象徴的なナンバーである背番号8を託された乾貴士の2人。ともに長く海外でプレーした経験のある元日本代表MFで、優れた技術と経験値の高さを武器に、セレッソ大阪の攻撃を牽引する存在だ。
この2人を軸としながら、今季は積極的な補強も展開。大久保嘉人が引退し、坂元達裕、瀬古歩夢と昨季のチームを支えた若き2人が移籍したのは痛手ながら、ブルーノ・メンデス、マテイ・ヨニッチとかつてチームに在籍した2人の実力者を獲得。他にも上門知樹、山中亮輔、毎熊晟矢ら各チームの主力クラスを獲得し、戦力の拡充にも成功している。既存の戦力にも丸橋祐介、松田陸、原川力ら経験豊富な選手に加え、加藤陸次樹や西尾隆矢といった成長株も実戦を重ねるなかで逞しさを増している。
優勝候補の一角と目される横浜FMとの開幕戦では、一度は逆転を許しながらも終了間際に清武のゴールで追いつく粘りを披露。アウェイで貴重な勝点1を手にした。さらにこの開幕戦ではアカデミーに在籍する17歳の北野颯太がトップデビュー。同点ゴールにつながるCKを獲得するなど、短い時間で存在感を放った。こうした若手の台頭も、長いシーズンを戦い抜く上では明るい材料だ。
もちろん、個々の力だけでは結果を得るのは難しい。いかに組織として戦えるかどうか。長くセレッソ大阪のコーチを務め、多くの監督から学びを得てきた小菊監督には、クラブのアイデンティティである攻撃サッカーを確立し得る情熱が備わる。整備された組織の中で個が輝きを放てば、目標とするトップ3は十分に見えてくるはずだ。
(文・原山裕平)
【3月6日14:00】
セレッソ大阪 VS F.C.東京
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14:00 | セレッソ大阪 | F.C.東京 | SIAMSPORTのYouTubeで無料生配信 | 3/12(土) | 12:00 | 北海道コンサドーレ札幌 | 横浜F・マリノス | SIAMSPORTのYouTubeで無料生配信 |
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