キクスズ タイランド
工具・省力電気機器の専門商社
幅広い提案力と商材、人質向上で
各業界のトータルコスト削減を提案
多様な商品を取り扱う工具の専門商社として今年で創業75周年を迎えたキクスズ。創業者精神を長年受け継ぎ、日本のモノづくり産業を支えて来た。2012年にタイ進出した同社は、生産現場の機器のみならず、省電力機器なども手がけ、タイでも着実に業績を伸ばしている。
不景気といわれる中、業績を上げてきた理由は、同社の強みである幅広い提案力と商材の幅広さはもちろんのこと、“人質向上”にあるという。昨年は仕事の中核を担う日本人スタッフも新たに加入。従来より朝のミーティングでは時間をかけ、情報と意思を共有し、揺るぎないチームワークを構築。また、営業ミーティングでは、 スタッフに数字に対する自覚を持たせ、営業力の強化にも余念がない。「タイ人スタッフは熱心で私たち日本人の意見にも素直に耳を傾け、成長しようとする姿が感じられてきましたね。タイで仕事をしている以上、タイの風習、習慣を熟知しているタイ人だからこそできるサービスは必要ですし、これに日本流を加えれば商いはプラスになりますよ」と法花(のりはな)和久社長は語る。実際、日本の礼儀作法を身に付け、迅速かつ明るい対応には気持ちよさを感じた。同社のモットーである「信頼」は、日々の丁寧なサービスがベースになっている。
電気代や人件費などエネルギーの高騰傾向にあるタイにおいて、現在は省エネ・省力に特化した環境商材にも注力。得意先に対して、トータルコストの削減や効率アップを提案する。
今後は人員を増やし、さらに営業力の強化が目標だという。製造業種など既存の顧客にとどまらず、新たな業界との取り引きも視野にマーケットの拡大を目指す。
※この情報は2016年08月現在の取材を元にしています