コガネイ(タイランド)
空気圧システム機器、フッ素樹脂製薬液等対応機器、電動機器等の製造、販売
日本型営業スタイルで顧客の信頼を獲得
高品質の空気圧機器で市場開拓を図る
生産設備の自動化に欠かせないエアシリンダ、ソレノイドバルブ等の空気圧機器の総合メーカーのタイ法人。2006年の設立以来、着々と事業規模を拡大し、過去5年で売上は5倍に成長した。
好調の要因は、機能や寿命など製品のクオリティの高さに加えて、日本と同じスタイルを貫くソリューション型営業にある。「価格はもちろん、納期や品質、使い方なども詳細にヒアリングし、顧客の問題解決を図る提案をしている」と話すのは同社社長の渋沢敏氏。
ガイド付きシリンダを求められた場合、ユーザーの予算や構想によっては、あえてコストのかからないガイド無しシリンダを提案し、ガイドの別途購入を勧める場合もある。
「自社で取扱いのない分野の製品については他メーカーの紹介も行っています。エアシリンダ以外にも電動アクチュエータを取り扱っているため、ユーザーに最適な製品を提案することが可能です」(渋沢氏)。
売れ筋製品は、シングル、ダブルをワンタッチで切り替え可能な電磁弁「Fシリーズ」や、業界ナンバーワンの衝撃吸収能力を持つショックアブソーバ、配管内の水分を99%以上除去するメンテナンスフリーの「iB Cyclone」、静電気を除去するイオナイザーなど。
同社が得意とする小型でコンパクトな製品は、自動化が進む電子部品や半導体産業では欠かせない存在だ。2015年1月には合弁を解消し、100%コガネイグループ資本となった。「今後もコガネイの高品質製品をPRし、知名度アップと売上の向上を図っていきます」と渋沢氏。タイの省力化を支えていくメーカーとして、さらなる発展が見込めそうだ。