鴻池アジア タイランド
定温輸送ロジスティクス・フォワーディング・コンサルティング
食品の定温クロスボーダー軸に
地域発展のプラットフォームへ
日本で長年培った定温(常温・中温・冷蔵・冷凍)輸送の実績とノウハウを、タイでも開花させた「KONOIKE GROUP」。「和食需要の高まりとともに、タイの食文化は大きく変化しようとしています。物流サービスを通じ、国民生活に貢献するのが使命です」と語るのは、「KONOIKE COOL LOGISTICS」の井上亜樹代表。同社では定温・ドライ輸送、倉庫管理、クロスボーダー輸送を担う。
数百社がひしめくバンコクの物流企業の中でも、フォワーディング、コンテナ・貨物輸送、国内トラック輸送部門をグループ内に持ち、ワンストップサービスを提供できるのが同社最大の強み。複数の会社の管理に手間取ることなく、高い品質を保ちながら食品を店舗まで直送することが可能だ。
さらに、タイ進出を目指す企業は「KONOIKE SOTUS VENTURE」がサポート。「事業投資をはじめ、会社登記から人事、法務まで請け負います。日本から拠点を招致することでモノの流れを生み出し、地域とビジネスの活性化を目指します」と語る村上直弘取締役は、「KONOIKE ASIA」の代表も兼務。大手百貨店と手を組み、日本の食材をタイに紹介するイベント運営などにも積極的に打って出る。
日系物流企業の中では後発の同社だが、それゆえに既成概念にとらわれない発想と、フットワークの軽さが利点でもある。可能性を秘めたAECの未来を見据え、物流のプラットフォームとして邁進していく同社の勢いが見て取れた。
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- ①アイスクリーム、パン生地、農作物などのあらゆる生鮮・加工食品を東南アジア諸国へ届ける物流網
- ②バンナーの倉庫には−40℃の冷蔵庫も完備
- ③「タイは既に成熟したマーケット。ここからいかに需要を生み出すかが課題です」と、物流の枠を超えて展望を語る村上氏(右)。ロジスティクス部門を担う井上氏と連携を取り、グループ全体で物流を支える