光洋機械工業
工作機械・FAシステム・精密機器等の製造販売
センタレス研削盤のシェアNo.1
オーバーホールを9月からスタート
本社は大阪の八尾市。元々はベアリングやステアリングシステムなどの製造・販売を行う光洋精工株式会社(現JTEKT)の工機部門を担っていたが、1961年に独立。高精度かつ自動化という命題に取り組み、無人化も実現した先進的な高精度研削盤を開発し、特にセンタレス研削盤や対向二軸(両頭)平面研削盤では、リーディングカンパニーとして、その地位を確立している。2011年5月に、すでにタイに進出していた自動車部品事業の子会社の「KOYO JOINT」内に、顧客のニーズの高まりを受け、営業拠点として開設した。同社は自動車業界にとどまらず、各業界に展開。現在、推し進めているのが、機械のオーバーホールだ。タイで約750台導入されている機械のうち、約3分の1は15年以上使用され、経年劣化も現れ始めている。日本に送れば当然、時間もコストもかかるため、同社はタイで点検、修理を行い、メーカーの品質保証を付与しながら製造現場をサポートする。「9月からスタートしました。タイは日本と比べメンテナンスが劣る。そのためユーザーの不安は日本よりも高い。我々は、予防保全活動や現地オーバーホール対応で安心して使ってもらい、信頼により拡販をしていきたい」と説明するのは、西岡康一ゼネラルマネージャー(以下GM)。日本でのシェアNo.1のセンタレス研削盤ではあるが、工作機械の中ではマーケットは比較的小さく、競合争いは熾烈を極める。前述したオーバーホールをはじめ、サービス面をアピールしながらプレゼンスを高めていくことを掲げ、西岡GMは「提案と安心の2本柱で拡大していきたい」と締めくくった。
E-mail: nishioka@koyo.co.th
※この情報は2015年9月現在の取材を元にしています