光洋サーモ システム(タイランド)
工業加熱装置の販売・アフターサービス
予防保全、生産効率アップ、省エネなどを
提案し、顧客との絆を大切にする
1954年にバッチ型浸炭炉の国産第一号を送り出した光洋サーモシステム。浸炭・窒化・焼結・焼鈍・焼入など、あらゆるニーズに対応する熱処理装置製品を手掛けている。1998年6月、タイに駐在員事務所を開き、2000年10月にKOYO THERMO SYSTEMS THAILAND(以下KTST)を設立した。現在までのタイ国内の累計納入台数は、工業加熱分野300台、電子部品分野200台を記録。品質の高さもさることながら、信頼・安心のメンテナンスを継続的に提供したことが躍進につながった。2014年8月にはサービスに特化したKOYO THERMO SYSTEMS CS THAILAND(以下KTSC)をスタートさせ、ASEAN地域での潜在顧客開拓とアフターサービスの拡充を進めている。「高温で運転する工業加熱装置は、停止した場合の生産への影響が大きいため、炉停止しない装置であることが重要です」そう説明するのは、KTSTの松本勝己マネージングダイレクター(以下MD)。熱処理装置は納入してから20〜30年以上使うケースがほとんどで、一度納入した装置は長年使ってもらえるように、メンテナンスなどのアフターサービスを行っている。一方で、顧客に対し生産効率アップ、省エネ化などを提案することで、20年以上前に納入した装置でも、最新の装置のように使用できることを目指している。また、顧客と長くつきあうため、同社は納入した設備のメンテナンス履歴のデータベース化も進めているそうだ。顧客に貢献して、長く装置を使ってもらうこと。同社は、常にこのことを意識している。
E-mail: k-matsu@koyo-thermos.co.jp
※この情報は2015年9月現在の取材を元にしています