JTB (THAILAND) LTD.

コロナ禍を経て新しいサービスや情報の提供に注力
お客様の“相談相手”のような存在になれるように

年間100万人以上の日本人が訪れるタイ。新型コロナウイルスの流行も収束し、旅行者も緩やかではあるが回復傾向にある。

アジアの中でも最も魅力的だといわれている観光資源豊かなこの国で、旅行サービスを中心に事業を展開しているのが「JTB THAILAND」だ。

グローバル ビジネス ソリューション部に所属する川口 亨ダイレクター

コロナ禍以降、現在はどのようなサービスを提供していますか？

タイ国内に住む日本人向けのパッケージツアーを中心に、ホテルや航空券の手配など、様々なサービスを展開しています。

さらにお客様からの質問やお問い合わせにはLINEのチャット機能で対応、バンコク都内で定期的にポップアップを実施などに取り組んでいます。

また、アフターコロナ以降で力を入れているのが「UnSeen（アン シーン＝まだ見たことがない）」です。この言葉をキーワードに、まだ行ったことのない場所、食べ物、景色、体験など「〇〇（場所）に行って〇〇ができる」という、まだまだ日本人が知らないタイの魅力にフォーカスした情報を発信に注力しています。

サービスを提供するうえで心がけていることは？

まずは「安心・安全」という部分です。やはりJTBというブランドに期待して利用していただいていると感じているので、そういった期待にこたえることは大前提として、期待を超える以上のコンテンツ開発やサービスを届けられるように意識しています。

また、私たちが考えるサービスには「期待に答えるだけでなく、期待を超えること」という2段階あると思っています。これは弊社の方針「感動のそばにいつも」に通ずるのですが、「人を感動させる」、その期待を超えるためにはどうすればいいのかということを常に考えています。

リアルタイムの発信にはインスタグラムのストーリーを活用！

WEBサイトやガイドブックに載っていない“旬”の情報をリアルタイムで発信することができるのも同社だからできること。特にインスタグラムのストーリー（最大60秒以内でリアルタイムの動画や写真を投稿できる機能）を使って投稿する動画が好評です。

イーペン祭りやソンクランなどタイの伝統行事、宿泊者でなければお目にかかれない豪華ビュッフェ、サムイ島の夕日など、現地にいるからこそキャッチできる情報を定期的に投稿し、ストーリーを見たお客様がタイに行きたくなるようなきっかけ作りになれたらと思います。

JTB Thailandのインスタグラムはこちらから
https://www.instagram.com/jtbthailandjp/

在タイ日本人に人気の旅行先は？

海外では、アンコールワット（カンボジア）、ラオス（ルアンパバーン）、クアラルンプール（マレーシア）などはタイからも近く、比較的料金も安いので人気です。また、ヨーロッパもバンコクからフライトが多いので、旅行先として選ぶ方が多いです。

タイ国内の旅先では、イーペン祭りの時期はチェンマイ、リゾート地でいえば景観が特徴的なクラビー、プーケットなどがやはり人気ですね。

ビジネス向けのソリューションも展開中！

同社では旅行のみならず、コーポレート向けのサービスも勢力的に展開しています。企業や団体のイベント、プロモーションのサポートをはじめ、タイ国外へ出張するビジネスマン向けに航空券、宿泊先の手配、細かいリクエストなどもすべて日本語で受け付けており、多い月で300名ほどの方にご利用いただいています。

今後の展望は？

従来の「旅行」の提案の仕方ではなく、お客様ひとり一人に対して一緒に旅行を作っていく頼れる存在と思ってもらえるように、お客様への接し方を変えていかないといけません。

たとえば、「〇〇（場所）に行く」だけで終わるのではなく、歴史を学ぶ、理解をする、そこで何ができるのかということを知ることが、旅をすることの付加価値だと思っています。

そのためには、丁寧に商品を作ることはもちろん、お客様と対話し、（お客様が）どんなことを求めているのかという部分を正確に汲み取っていくとこが今後の課題の一つです。

私たちもサービスを「販売する」というよりも、旅行のプランを考えるときの「相談相手」として、もっとお客様との関係性を深めていきたいですね。ひとり一人の旅行の思い出の片隅に私たちのことも覚えていてもらえると嬉しい限りです。

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