タイNo.1からアジアNo.1へ
“スパ+温泉”の最先端を提供
Executive Director
Mr. Narun Wiwattanakrai
ナルン・ウィワッテッタナクライ
今年、創業20周年を迎えたタイを代表するスパ施設「Let’s Relax Spa」。2016年には温泉を併設した「Onsen & Spa」をオープンするなど年々サービスを拡充。タイ国内に30店舗を展開する、同社のNarun氏にインタビューした。
チェンマイから事業を拡大してきたと伺いました
創業は、アジア通貨危機を経た1998年。祖父がチェンマイで始めた、伝統的なタイマッサージ店からでした。そこからパタヤを経て、バンコクへと拡大を続け、ありがたいことに今年で創業20周年を迎えました。当時のタイは高所得層か低所得層、どちらか一方に向けたサービスの二極化が大きく生じていた時期だったため、弊社は敢えて中間層にターゲットを絞り、価格設定を行ってきました。加えて、観光客をメインターゲットに据えていたこともあり、都心にこだわらずプーケットやホアヒン、サムイなど、現在タイ国内に30店舗、中国に3店舗、カンボジアに3店舗を展開しています。
また、2014年にはタイのスパ運営企業として初めて株式上場したこともあり、名実ともにタイNo.1だと自負しています。
改めて、スパのコンセプトは?
弊社では「タイランド・ブティック・スパ」をコンセプトに、各地域のテイストを店舗に反映させ、訪れた皆様が非日常を楽しめる空間造り・サービスの提供を常に心がけています。どの店舗にも共通するのは「五感で癒やしを与える」こと。オリジナルのヒーリング音楽を流し(聴覚)、仄かなアロマを漂わせ(嗅覚)、スパで身体をほぐし(触覚)、温かみを感じる空間で目を休め(視覚)、スパ後のオリジナルティーで舌を癒やす(味覚)。全店舗で、同様のクオリティでサービスを提供できることが、弊社の強みでもあります。トリートメントの柱は4つあり、特に人気なのが新鮮なハーブを使った「ハーバルボール・タイマッサージ」です。
また、スウェーデン式のオイルマッサージをタイ神経マッサージと融合させた当社独自の「オイルマッサージ」、ベーシックな「フットマッサージ」、フェイシャルに重点を置いた「スキンスパ」を中心に、さまざまなメニューを提供しています。
自社製品やセラピストのレベルの高さも人気のひとつだと
創業当時から、タイハーブを中心としたナチュラルプロダクトの製造を委託し、各トリートメントの中で使用してきました。業務用だけだったのですが、お客様から「自宅でも使いたい。ぜひ商品化してほしい」という声を多く頂き、5年前から販売も開始しました。各地の特徴・イメージをデザイン化したハンドクリームなど、お土産としても好評です。
またセラピストたちは皆、自社が運営するセラピスト養成学校でトレーニングを積んだ卒業生です。学校長は伝統的なタイマッサージはもとより、アメリカに渡って最先端の技術を学んできた実力者なので、タイだけでなく世界に通用する施術を実践しています。
日本の温泉をサービスに導入したきっかけは?
2016年、トンローにある「Grande Centre Point Hotel」限定でオープンしたのが、「Onsen & Spa」です。それ以前からサービス拡大について議論が交わされてきましたが、“マッサージと相性のいいサービス”が根幹にあり、思い至ったのが“温泉”でした。基本的なことですが、体を温めることで筋肉がほぐれ、血行が促進されます。スパとの相乗効果を見据え、導入を決めました。1800㎡の空間に、温泉施設、スパ施設、軽食スペース、休憩所を完備し、提供しています。特に温泉は、自分で日本各地の温泉を回った他、日本の温泉に関する専門家とタッグを組み、5つのお湯による温冷浴やスチームサウナ、岩盤浴と幅広くご用意しています。日本三名泉のひとつ、岐阜県飛騨高山にある下呂温泉の成分を取り入れた温泉や、保湿・美肌効果が期待できるシルク風呂も人気です。
今後の展望を教えてください
弊社は近年、年間10店舗前後ずつ拡大を続けてきましたが、現状に満足せず、タイマッサージという世界中の人々が認知する伝統的な部分と、現代の最新技術を融合させた、さらなるサービスの向上を目指します。そうすることで、アジアNo.1へ導きたいですね。
SIAM WELLNESS GROUP PUBLIC CO., LTD.
02-641-6619
483 Soi Suthiporn, Prachasongkroh Rd., Din Daeng, Bangkok
http://siamwellnessgroup.com
タイ30店舗、中国3店舗、カンボジア3店舗を展開。伝統的なタイマッサージを中心としたスパメニューを提供。温泉施設はトンロー店限定