サミティベート病院 ドクターズインタビュー
南 宏尚 先生

Dr.Minami Hirotaka
南 宏尚 先生
小児科・新生児科専門医。4年間のタイ駐在で法人社会をサポート。2023年度からは出張で医療相談やセミナーで継続支援。プライベートでは精神力の限界に挑戦する様々なスポーツを楽しむアウトドア派。

タイで暮らす子どもの健康を支えたい

南先生の医療相談。ご予約はこちらから

https://samitivej-jp.com/sukhumvit/news/20220523.html

小児科医として子どもを診るときに何に気をつけていますか?

まず、患者が“子どもである”ということを改めて意識するようにしています。子どもは自分がどのような状態であるかをうまく伝えることができません。ですから、子どもが子どもなりに発信しているサイン(表情、顔色、皮膚の状態、息遣いなど)を見逃さずに診療に当たるのが、小児科や新生児科の大きな特徴です。医師が自分のアンテナを最大限に広げ、病気の目星をつけある程度絞り込んだ上で検査など次の段階へ進めていきます。

南先生の医療相談にはどのような声が寄せられますか?

相談内容は多岐に渡りますが大きく2つに分けられます。1つは日本でもよく聞かれる内容で「子どもに○○○の症状がありますが、何科にかかったらいいでしょうか?」、「なんだか元気がないのですが、今すぐに病院にかかったほうがいいでしょうか?」といった質問。もう1つはタイにいるからある質問で、「処方された薬は日本と同じ薬なのでしょうか?」「治療内容を日本語で詳しく聞きたい」などです。また、日本だと相談先がありますがタイでは日本語での相談先があまりないため私に寄せられるのが発達・行動の相談や、不登校・朝起きられないなどのストレス症状や精神的な面についての相談です。日本と環境が異なる国で暮らしているということが、親にとってもストレスですがやはりお子さんにとってもストレスになるんですね。タイでは医師免許が使えないので私自身は診療できませんが、お話をすることで解決する場合も多々あります。また、日本の高槻病院の助産師や心理師とオンラインで相談できるシステムも当院にはありますので、困ったら気兼ねなくご相談ください。

タイで子どもがかかりやすい病気とは?

2つ挙げたいと思いますが、「そうなりやすいんだ・・・」と知っておいていただくだけで十分です。1つは感染症。特に胃腸炎(食あたり)が多いですね。衛生環境や気候の違いからタイではどうしても多くなります。2つ目は生活習慣から自律神経が乱れてしまい頭痛や腹痛、眠気、疲れやすいなどの症状が出てしまうこと。バンコクでは戸外で体を思いっきり動かす環境が極端に少ないので、定期的に体を動かす機会があると良いですね。その際には日焼け、また未就学児は特に脱水症状に気をつけてください。

子どもが病気の時に病院受診を決める観察ポイントを教えてください。

観察するポイントは子どもの年齢によって異なります。1歳未満の子どもは症状が急変しやすいので気をつけてください。さっきまで大丈夫だと思っていても急に悪化したりするので注意が必要です。3歳以上は、発熱時に食事と水分の摂取はできているのか、睡眠状態や呼吸の様子など、発熱以外の症状も観察してください。そして6歳以上になるとある程度の免疫がついてくるので心配度はぐっと低くなります。とはいえ観察は怠らず、具合が悪そうだったら子どもから細かく様子を聞いてください。また、当院で開催している私のセミナーでは、家庭内で子どもの受診タイミングを判断できるように、日本小児科学会が出している冊子を使って説明しています。

サミティベート病院の小児科について教えてください。

当院は24時間体制の救急センターがあります。また小児科は新生児科、外科、アレルギー科、感染症科、呼吸器科、発達科といった約20の専門分野に分かれています。日本の医療機関と比べるととても細分化していて、専門性も高いと言えるでしょう。40人以上の小児専門医が在籍しており、診療はもちろん、小児向けの健康診断や予防接種、発育相談なども実施しています。また、小児科に勤務している医師の専門分野や出勤時間をまとめたリストを公開しているので、それを確かめてから受診すると安心感も増すと思います。そして、受診する際に保護者の方に心がけて欲しいのが、医師にしっかりと症状や状況、何をして欲しいのかを伝えること。通訳がいるとはいえ曖昧な受け答えだと本心が伝わりにくいことがあるので、“医師に意思を届ける”つもりでコミュニケーションしてみてください。家での検温や下痢嘔吐などの症状は時間別にリストにしておくと伝えやすいです。

タイで生活する方へメッセージをお願いします。

日本と異なる環境で生活していると何かにつけて戸惑うことも多いと思います。理想と違う、とないものを見て悩まずにあるものに目を向けてありのままを受け入れようとしてみましょう。またせっかく海外で暮らす機会を得たのですから、子どもも大人も失敗を恐れずに挑戦することも良いと思います。不安なことがあればいつでも私の医療相談にお越しください。

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サミティベート病院 詳細情報
名前 SAMITIVEJ SUKHUMVIT HOSPITAL
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japan@samitivej.com(日本語)
電話番号
02-022-2222(24時間・日本語対応可)
営業時間 日本人相談窓口 7:00〜20:00
駐車場 あり
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所在地

133 Sukhumvit Soi 49, Khlongton Nua, Watthana, Bangkok 10110

 

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