エム・ソフト タイランド
ソフトウエア・アプリケーション・システムの受託開発、保守・運用事業
AECではじまる物流革命をサポート
掲げたのは“製造・物流・流通現場の救世主”
「ASEAN経済共同体(AEC)の発足で、今後は隣国への分業進出、物流体制の構築が必要となるはずです」と話すのは、数多くの映画やドラマの特殊効果や3D映像処理を手がけ、業界では言わずと知れたエム・ソフトのタイ現地法人トップの黒田純一マネージングダイレクター。同社は、得意の画像処理以外にも、パッケージソフトウエアのカスタマイズ販売・オーダーメイド開発及び保守運用事業などのIT分野サービスを合わせた2本柱で成り立つ。タイ進出は1998年。オフショアからはじめ、試行錯誤を繰り返し現体制を確立。ものづくり大国“タイ”向けの低価格帯の生産管理システム「TPiCS」は、多くの現場で抱える「短納期生産、変化に対応する生産」「出荷の遅れ、在庫を減らす」「設計変更、出図遅れへの対応」といった課題を解決してきた。
黒田MDが言うとおり、AECの発足を受けての物流増が進む中、満を持してサービスを開始したのが、バーコードシステムを利用したクラウド型在庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」だ。情報がデータセンターで一元管理されるので、インターネット環境さえあれば全世界から入荷・出荷・在庫・棚卸などの状況を把握でき、災害・その他のトラブルにも強い次世代のWMSだと言う。「製造・物流の基礎となる“物の数”を管理するシステムを短期間・低価格で構築し、タイから動き出す中小製造・物流現場のAEC展開のサポーターとなります」。
啓蒙活動にも余念はなく、隔月でセミナーを開き、展示会にも積極的に出展予定。さらに製造業務を得意とする会計・人事関連企業とも提携し、サービスに深みを持たせる。目指すは製造・物流業の救世主だ。
- ①IT人材不要・低コスト・早期導入。バーコードでピッと簡単管理のクラウド倉庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」
- ②「昨年は、経済回廊を視察して、ASEANの物流のいまを見てきました。将来の物流増は確実でしょう」と話す黒田MD(左)と岡寛之システム&マーケティングマネージャー
- ③日本親会社の小暮会長(左)と飯田社長。2ヵ月に一度来タイしてマーケット拡大に注力
※この情報は2017年1月現在の取材を元にしています