ミスミ(タイランド)
FA標準部品などのカタログ販売
急ぎの時、困った時の強い味方
製造業を支える部品カタログ
1万5000点以上の在庫を常に持ち、カタログ収録点数は約40万点。ウェブサイトの登録点数となれば約68万点と、豊富なラインナップで顧客の信頼を勝ち得ている MISUMI(Thailand)。FA部品などのカタログ販売をするMISUMIグループ本社(東京都)のタイ法人として、1997年1月にタイに進出した。2005年にはコールセンター・物流・生産拠点となるQCTセンターをラヨーン県に開設した。「急ぎの時の、困った時のミスミ」をテーマに着実に実績を伸ばし、2014年の売上実績は10年比1.5倍と急増した。
昨年は3年ぶりにタイ版(英語)カタログ(無料配付)を製作、発刊。毎年発刊している日本語版に加え、新ブランド「C-Value」の冊子も発刊した。割安な部品を求める顧客のニーズを想定し、比較的安価で標準的な性能の商品を集めたものだ。豊富な品揃えで製造業をサポートすることが同社の役割だという。
2011年の大洪水に、14年は大規模な政変と市場の混乱が続いたタイ。「これまでタイは右肩上がりで成長し、お客様は非常に忙しく納期が最も重要とされてきたが、今後は、品質は同レベルで、かつ安い商品を求める傾向が強くなる」と畠山ディビジョン・ディレクターは話す。
カタログを作れば売れるなどとは考えていない。ニーズに合った商品を揃え、それぞれの商品の違いをわかりやすく顧客に伝えることが重要と考える。
目指すは、「今までよりも短い納期で、今までよりも安い価格を、今まで同様に1個から提供する、世界を股にかけた製造業の“裏方”」だ。