三菱電機ファクトリーオートメーション(タイランド)
FA機器の販売、修理サービス、技術相談
エンジニアのトレーニングをさらに強化
信頼の製品力と充実のサービスがカギ
1975年、モーターを生産する会社としてタイに設立した「ORIENTAL ELECTRIC INDUSTRY CO., LTD.」が、2005年に「MITSUBISHI ELECTRIC AUTOMATION(THAILAND)」に社名変更。その後、販売とサービス強化のためにローカル販売会社「F.A.TECH」を買収し、13年4月に設立したのが現在の「MITSUBISHI ELECTRIC FACTORY AUTOMATION
(THAILAND)」だ。
同社の強みは徹底したサポート体制。導入前後からきめ細やかなサービスを提供する、いわゆる“技術営業”というスタンスを採り、06年にはサポートのための「FAセンター」を設立した。数十人のエンジニアが日々顧客サポートに従事し、現地スタッフ向けのトレーニングでは、スキル向上に一役買っている。今年2月からは、当初10あったコースを16に増設し、同社製品に特化したレベルの高いスキルを育成。ほぼ毎日行う常設スクールは、同社が誇る大きな強みであり、その信頼性の高いサービスは突出している。
今後の課題は、自動車関連だけではなく、食品や医療といった産業にも着目。そして、タイでも浸透しつつあるIoT(Internet of Things)だ。「我々が提案するe-F@ctoryは、課題を抽出することで生産性・品質の向上、製品開発にフィードバックも可能になり、生産に関わるTCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献できる」と語るのは、川崎豊マネージングダイレクター。製品や設備の現状を把握するビッグデータの活用も増加傾向。人件費の高騰や人口カーブの減少、単純労働からの脱却などの背景を受け、省人化は進み、FAには追い風とみている。
※この情報は2016年01月現在の取材を元にしています