ミューコム
ITセキュリティのコンサルティングとIT機器導入から運用保守管理
タイ・オンリーワンの日系ITセキュリティ会社
「シンプル且つ高品質なITとコンプライアンス遵守」
「10年以上この業界に携わっていますが、日系中堅企業のIT意識は成長していない。最近ではその弱点を突いて、外国企業が日本の技術を海外で盗む」と、ミューコムの菰田知宏社長は語る。同社はタイでITセキュリティを意識しながらIT機器の導入から保守までを手掛ける。「日本人もタイ人も関係ない。会社の資産であるPCで遊んではいけない。会社から転職サイトや賭博サイトに接続するのはもっての外。当たり前のモラルが管理できていない会社が多い」と警鐘を鳴らす。IT管理をどこまで詳しいかもわからないようなタイ人スタッフに丸投げしている事象も多いという。
そこで、ミューコムが提案するのが、業務に集中させるための「遊ばせない箱(組織)づくり」だ。年4回の習熟度テストを兼ねたIT教育を行うことで、それに応じ段階的にセキュリティレベルを上げていく。これにより、IT知識がない社員も徐々にITポリシーに対して反発することなく学んでいくという。無料ビジネス情報誌にも日本人駐在員に対してわかりやすく、付き合いやすいITコラムを11年以上発信し、年に1度ITセキュリティアワードを開催し、日系企業のITリテラシー向上に尽力している。
同社が目下、力を注ぐのが“IT投資診断”。企業がIT投資していく案件に対し、無駄な投資がないかをプロの目で監査する。「製造工程の見直しと同じ。状況に応じて無駄を省き、ITを導入すれば、業務の効率化にもつながる」。管理者が素人であれば、無駄な投資に気づかないのは当然だ。ある会社では月額18万バーツ以上もの通信費用が、1万バーツ以下になったという。同社が目指しているのは、シンプル且つ高品質なITだ。
※この情報は2016年01月現在の取材を元にしています