労働省のピパット大臣は11月11日、ゴルフ場で働くキャディの日給を1日あたり約300〜500Bから1,000Bに引き上げることを計画していると発表した。
同大臣は観光回復に伴いバンコク都、チョンブリー県、チェンマイ県、プーケット県などタイ各地のゴルフ場に利用客が戻りつつあるが、キャディの人数が不足していると指摘。またゴルフ場を利用する客の満足度を向上させるためにも、キャディをさらに専門的な職業に昇華することを図っており、同省職能開発局(DSD)はゴルフ場従業員訓練教室も実施しているという。
しかし東部ゴルフ場運営協会のクントン会長は、この日給引き上げはゴルフ場と利用客に多大な負担をかけることになり、キャディ不足の問題もそれほど緊急性がないことから否定的な意見を述べている。同会長は「タイのゴルフ場ではチップ文化がすでに確立している」と語り、現在キャディの日給はチップを含むと最低でも1日あたり800B前後で、利用客の満足度によっては1,000Bをすでに越えているという。そのため早急な日給改変は逆効果で、「市場の仕組みを歪ませることになる」と懸念を表している。
(11月12日=マティション)
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