ロッブリーの猿問題
猿の捕獲施設が完成

クメール様式の遺跡と街に住み着いた大群の猿(カニクイザル)で有名な中部ロッブリー県で、5月下旬から本格的に猿問題の対策が始まった。国立公園・野生動物・植物保全局(DNP)が猿の保護施設を建設して完成したことにより、同県の街中に生息する猿の捕獲・去勢をした後に保護施設へ搬送している。

同局のアッタポン局長によると、5月25日時点で155匹の猿が同施設に保護されたとのこと。現在まで猿の急速な増加で食料不足などの問題が発生している。現地住民への襲撃や窃盗のほか、住居侵入による器物損害など深刻な獣害問題が多発。そのため今回の大量捕獲計画は現地住民からも高い指示を得ているという。

今後は群の隠れ家やボス猿の特定などを地元住民と協力しながら進めていくものの、「街の観光名物」となったロッブリーの猿は被害が発生しない程度に残していく方針とのこと。(5月26日=マティション)

 

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