侵略的外来種であるアフリカ大陸原産「ブラックチンティラピア」がタイ13県の水資源で生息していることが確認されており、在来種保護のために各地で駆除活動が行われている。
7月13日に水産局はティラピアの捕獲に特化した漁具を開発し、捕獲したティラピアの活用可能な方法の考案など6つの措置を行い、駆除を急いでいるという。
バンコク都内3区からの水資源にもティラピアの生息が確認された。チャッチャート都知事によると、バンコク都郊外のエビ養殖池に侵入し、30万B以上の被害を受けたという報告もあり、早急に取り組む必要がある問題であると話している。
2010年に食品研究のためにガイアナ協同共和国から輸入された2,000匹のティラピアは、輸入段階で半数以上が死亡し、中部サムットソンクラーム県の施設で養殖していた個体もすべて死亡したとされていた。しかし適切な措置が施されていなかったため、同県の川で同種の魚が発見され、タイ中部を中心に生息域を拡大。現在は東北部や南部の一部の水域にも生息していることが確認され、全国的な問題に発展している。
(7月13日=マティション)