8月16日、タイ下院はセター元首相の解任命令を受け、首相指名選挙を実施。タイ貢献党(プアタイ党)の党首をつとめる、ペートンタン・チナワット氏が歴代31人目、史上最年少(37歳)で首相に選出された。
女性の首相は、ペートンタン氏の叔母に当たるインラック元首相に続き、2人目となる。
首相指名選挙は下院(491議席出席)の投票で実施され、同氏は過半数を上回る319票を獲得した。連立与党の候補はペートンタン氏のみだった。
ペートンタン・チナワット氏(37歳)
1986年8月21日にアメリカ合衆国ロサンゼルス州に生まれ、幼少期はアメリカとタイ・バンコク都で過ごす。タクシン・チナワット元首相の次女にあたり、現在2児の母。
2004年にタイのチュラーロンコーン大学政治学部を卒業後、イギリスのサリー大学国際ホテルマネジメント学部で修士号を取得。不動産「SC ASSET」の筆頭株主で、2022年には21企業の株を所有していた。
以前から父の政治活動を見ており、2021年にタクシン派閥党のタイ貢献党に参入したことで本格的に政界での活動を開始し、2023年10月27日に同党の党首に選出された。
(8月16日=バンコクビズ)
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