11月16日、中部ロッブリー県にある猿の飼育施設から約200匹の猿が脱走した。
タイ国立公園・野生動物・植物保全局(DNP)によると、同施設は約300匹の猿を収容していたが、老朽化が原因で檻の金網フェンスに隙間ができてしまい、飼育されていた約200匹の猿が脱走してしまったという。そのうち約100匹は自ら檻の中に戻ったというが、残りの猿たちは近くの警察署を囲み、近隣住宅に侵入するなどの被害が発生している。同局は餌を使って捕獲を行っており、18日時点では150匹の捕獲に成功した。
ロッブリー県市街は猿(カニクイザル)が多く生息している。近年では個体数の増加で現地住民への被害が深刻なことから、市街地を離れる住民も多く街の廃墟化が進行。今年から政府機関による捕獲作戦が開始され、すでに数百匹が捕獲・ワクチン接種・去勢をされ各地の飼育施設で収容されるようになった。(11月18日=タイラット)