日本航空に在籍するトップアスリート社員を講師とし、子どもたちにスポーツの楽しさや競技スキルの上達を伝えることを目的としたスポーツ教室「JALアスリートアカデミー」(主催 日本航空)が11月22日(金)にバンコク日本人学校で開催された。同社ではバンコク就航からまもなく70年を迎える節目にあたることから、同社のサービスを利用する在タイ日本人コミュニティへの貢献を目的とし、バンコク日本人小学校6年生240名が招待された。
同社に在籍するアスリート社員の土井杏南選手(短距離走)、髙良彩花選手(走り幅跳び)、鈴木雄大選手(パラ陸上・走り幅跳び、短距離走)、湯口英理菜選手(パラ陸上・走り幅跳び、短距離走)による陸上教室が行われ、子どもたちはトップアスリートによる指導を受けながら汗を流した。
オリンピック出場経験を持つ土井選手は「バンコク日本人小学校の子どもたちはみんな潜在能力が高く、テクニックを伝えると呑み込みが早く上達も早いと感じた。楽しみながら陸上に取り組む姿が見れたので嬉しかった。何事にも諦めず小さなことの積み重ねを継続し、夢に向かって進んで欲しい」と述べ、走幅跳の髙良選手は、「最初は砂に汚れるのも嫌がる子も多かった。バンコクは外で思いっきり遊べる機会が少ないと聞いていたので汚れることに慣れていない印象を持ったが、最後には全力で砂に飛び込み楽しそうにしている子どもたちを見て成長を感じられた」と話した。
また、今年の日本パラ陸上選手権優勝者の鈴木選手は、「質疑応答の時間には、大切にしていることは?など深い質問をする子どもたちも多く驚かされた」と語り、日本で唯一両足義足で走るパラ陸上選手として活躍し、2024年日本パラ陸上選手権200m優勝・世界記録保持者の記録を持つ湯口選手は「普段使いの義足から競技用の義足に変えた時、子どもたちから自然とかっこいいーと言われた時は素直に嬉しかった。子どもたちにはスポーツに限らず自分を信じて夢に向かって突き進んで欲しい」と述べた。