野生のゾウが急増
政府は避妊措置で頭数制限を図る

12月30日、タイ天然資源・環境省は野生ゾウの個体数増加問題を対策すべく、避妊措置による頭数制限計画を発表した。


同省のチャルームチャイ大臣によると、2012年から国内で野生ゾウによる死亡事件が240人にのぼり、増加傾向にあると述べている。また、現在国内で野生のゾウが4000頭ほど確認されており、年間7〜8%の頭数増加が見られ、4年後には頭数が6000頭に跳ね上がることが推測されている。そのため、対策としてメスの個体に避妊薬を投薬しホルモンを抑制することで頭数を制限する計画を講じているという。

この計画に対して動物愛護団体などから批判を集めているが、多発しているゾウによる死亡事件を減らし、人間と野生のゾウが持続可能な共存ができるためにはこういった現実的な対策が必要だと弁解している。今年1月からタイ東部のゾウを対象に試験的に実施することを表明している。(12月30日=マティション)
 

 

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