タイ政府は5日の閣議で、新型コロナウイルス感染症対策で強権的な措置を可能とする非常事態宣言の期限を1月15日から2月28日まで延長することを決めた。
タイ政府は昨年3月26日に非常事態宣言を発令し、夜間外出禁止、県間移動の原則禁止、混雑するイベントや集会の禁止、入国規制といった措置を導入した。国内感染がほぼ収束したことで、こうした措置の多くはいったん解除された。
しかし、12月にバンコク西郊のサムットサコン県でミャンマー人労働者を中心とする大規模なクラスターが発生。その後、タイの全77都県中50都県以上に感染が広がった。こうした状況を受け、政府は今月4日から、バンコク、サムットサコンなど28都県で、対面授業の中止、飲食店でのアルコール飲料の提供禁止、在宅勤務の推奨、県間移動の自粛要請などの措置を導入した。
(newsclip)
http://www.newsclip.be/article/2021/01/06/43911.html