三菱電機ファクトリーオートメーションタイランド(以下、MELFT)は、日本の通信技術のリーディングカンパニーである株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と連携してEECのモデル工場にて「プライベート5Gネットワーク」を展開することに合意したと発表。また、MELFTはドコモをデジタル製造エコシステムであるe-F@ctory Allianceに迎え入れた。
タイ国内の重要な経済地区である東部経済回廊(EEC)内のモデル工場に「プライベート5Gネットワーク」を導入し、タイの産業発展に貢献することで、タイ政府が進めるタイランド4.0政策の促進を図る。今回の共同事業は、「海外法人5Gソリューションコンソーシアム」に基づく日本の通信技術を海外へ輸出する合弁事業としてはドコモ初の事例となり、2022年の第3四半期までに導入完了を目標としている。
「プライベート5Gネットワーク」は、公共の通信ネットワークから切り離されているため、インターネットの接続状況の影響を受けず、高度なセキュリティと安定性を兼ね備えており、製造上で必要とされる通信性と情報利用性を最大限に引き出すことが可能。この利点を活かし、オートメーションとワイヤレス技術でタイの製造業におけるスマートファクトリーの発展を促進し、製造効率の向上も期待される。
本共同事業によりMELFTは、タイにおける運用技術と情報技術の双方を活用するアライアンスを牽引する企業となり、タイのEECワーキンググループと密接に協力し合いながら、インダストリー4.0構想の実現のための複数の政府プロジェクトを促進していくと表明。
ドコモのタイ市場への参入は、タイの産業の発展及び国際市場での競争力を高めるため日タイ両政府が合意に基づいて緊密な協力体制にあること、さらに両国の緊密な協力関係のさらなる発展に向けた官民連携の好事例となるだろう。