西日本鉄道 国際物流事業本部 タイ現地法人
陸・海・空のあらゆる輸送ツールを駆使した複合一貫輸送
スワンナプームエリアに新倉庫開設
新物流拠点ではじめる最大級の価値
“にしてつ”の愛称で知られる西日本鉄道(本社・福岡)。大手私鉄としての顔も然ることながら、物流業界では、国際航空貨物分野のパイオニアとして知られ、いまでは同分野のみならず、海運やロジスティクスなどの強化を図ると同時に海外展開を急ぐ。世界共通ブランドNNR GLOBAL LOGISTICSを引っさげ、海外進出を果たしたのが1971年。今や世界24ヵ国・94都市に展開・拡大する。タイ進出は、96年に遡る。産業集積が成熟したいま、求められるのは、高付加価値サービス。これまで、協力会社を通して提供してきた倉庫サービスを自前主義にシフト。日系物流会社としての責任を果たすため、2015年4月、満を持して自社倉庫を本格稼働させ、新たなステージへと上がった。得意の航空貨物を活用すべく、立地はスワンナプーム国際空港近くとし、大消費地バンコク、巨大工業団地アマタナコン、輸出入拠点レムチャバン港への物流動線も意識した。現地法人トップの野口文彦マネージングダイレクター(以下MD)は「敷地内には役割の異なる3つの倉庫を用意。併せて1500㎡の空調設備付き、防塵倉庫も、同規模を保有する物流会社は少ないでしょう」と自負する。古くから日系製造業を縁の下から支えてきた経験は、日系への特化意識を根付かせ、同規模の会社に比べ、相当数の日本人駐在員を有する。「弊社グループが最も誇れるのが “人”なんです。人材の層に厚みを持たせることで、サービス品質を高めているんです」。人の“にしてつ”がタイで挑戦する新ステージははじまったばかりだ。
URL: http://nnrglobal.com
E-mail: japan@nnrbkk.com
※この情報は2015年11月現在の取材を元にしています