日本セック
プロダクションモニター・LED表示板、自動窓口受付システム、LEDパネルモジュールの製造販売
モニターを使った“見える化”で徹底管理
専用ソフトの一元管理で作業効率化を推進
製造現場の“見える化”を提供するNSEC。本社は富山県にあり、プロダクションモニター・LED表示板などを扱う。2008年に現地法人を設立。マイカー減税の追い風などを受け、現在まで順調に成長してきた。
提供する主なサービスは、生産管理システムが全体の4割、設備システムが4割、看板方式の部品供給システムが約2割。主な取引先の業界は、自動車関連が8割で、電機・電子関係などが2割という構成。
現在、注力するサービスが、「見える化最前線」を謳う工場での「プロダクションモニター」だ。これは生産状況が一目でわかる表示を使い、「製造目標、実際の数値、目標との差」がオンタイムで即座にわかる優れモノ。大型ラインからセルラインまで対応し、モニターの色分けからペースメーカーも設置でき、不良の迅速対応を可能にした。導入した企業からは「10%以上、製造効率が上がった」という声も聞かれている。
同製品に付随するソフトが「f-22」。これで製造過程のデータ収集から分析、問題解決を一気に担う。全ラインをパソコンで一括表示することができ、月間から日割りまでの生産計画、生産数推移の分析、異常時には管理者にメールで知らせる機能などが付き、データのCSV出力やエクセルへの書き込みも可能。現場によって異なる特殊な状況も、エンジニアが柔軟に対応し、ソフトをカスタマイズする。「少しでも早く不具合がわかれば、対応はできますし、効率も上がります」と話すのは、坂井雄二マネージングダイレクター。
現場でプロダクションモニター、バックヤードでパソコン管理といった徹底した見える化で作業を効率化。一元化することで、製造業が課題とする省人化も期待できる。同社が、製造現場に安定と進歩をもたらす。
- ①日報などのデータ収集が簡単に行える「プロダクションモニター」。サイズは小型〜中型、表示も3〜4段など様々なタイプを用意。緑、黄、赤色で作業の進捗状況がわかり、即時対応が可能となった。導入した企業からは「作業効率が大幅に向上した」という評価を得ている
- ②プロダクションモニターと併用することで、より効果を発揮する生産管理ソフト「f-22」。全ラインモニター、生産計画、分析、イベントメールが通知可能。“見える化”を実現し、一元管理する
- ③「工場のラインを止めることは許されません。そのための”見える化”なのです」と話す坂井MD
※この情報は2017年1月現在の取材を元にしています