オーム電機(タイランド)
FA機器、環境関連機器、熱対策関連機器の製造・販売
進出から20年の経験と実績が光る
今年はラムルッカに新工場が誕生
オーム電機の事業領域は多岐にわたる。1959年に浜松市上池川町で創業した同社は、当初、配線パーツの開発からスタート。その後も生産現場に欠かせない機器を次々と世に送り出した。現在は計測・検査機器、熱対策器、環境機器製造のほか、FAラインの設計から製造まで、時代のニーズに合った製品を多種提供する企業へと成長を遂げた。同社の技術と多彩な製品群を世界に広めるため、初の海外拠点として作られたのが、オーム電機(タイランド)。1995年の設立以後、自動車メーカーや自動車部品メーカーを主な顧客として成長を続けてきた。今年は20周年を迎え、ラムルッカに新工場の建設も決定。ASEAN諸国への事業拡大を見据えた経営に舵を切った。「新工場は建坪1000㎡。日本人1名が常駐し、ローカルスタッフと合わせて、総勢20名で運営します」と、戸塚貴博マネージングダイレクター(以下MD)は説明した。同社の強みの一つは、経験のあるローカルスタッフを多数揃えていることだ。エンジニアは計13名体制で、メカニック設計・電子設計などのセクションに分かれている。そのほとんどが、10年以上のベテランだという。設計から製造に至るすべてのセクションで、高い技術を蓄積したスタッフが揃ったことで、現在は顧客それぞれに応じたFAを提案する業務にも積極的に足を踏み入れている。「タイは地理的にアジアのハブといえる場所。地の利を生かして現地調達の割合を高め、インドネシアなどASEAN諸国へのFA展開にも積極的に取り組みたいです」と戸塚MDはタイ法人の重要性を説いた。
URL: www.ohmdenki.co.th
E-mail: t.totsuka@odt.th.com
※この情報は2015年9月現在の取材を元にしています