フェニックス(タイランド)
LED照明の販売・設置・保守メンテナンス
世界最強の日亜化学工業のチップを使用
LEDのトラブルをすべて解決!
1976年創業の通信総合商社「日本電通」(福岡市)がみずほ銀行との共同出資により設立したのが「フェニックス(タイランド)」。親会社では情報通信機器から空調、省エネ機器まで幅広く扱うが、タイ進出にあたってはLED照明を事業の柱に据えた。理由は明快。「LED照明って何?」がタイ市場の現状だからこそ、そこに無限の可能性や勝機があると判断した。進出直後、昨年2013年3月の展示会。来場者はまだまばらだった。ところが今年は、あまりの人だかりに圧倒された。確かな市場の変化を実感している。
現在、タイ市場に流通するLEDチップは中国製などの廉価品が少なくない。一方で、同社で使用されるチップは、ノーベル物理学賞受賞につながる技術を開発した日亜化学工業社製。自動車でいえば、「軽自動車とスーパーカーほどの違い」がある。「ひどいケースでは2年ももたずに切れる」という粗悪品がある中で、取り付けから5年間を保証するのは強みの一つ。
2014年期の売上目標は7,000万バーツ。顧客は、日系とタイローカルが拮抗するが、将来的にはモール、駅、一般店舗などローカル市場も狙う。「進出が遅くなった分、一気に勝負をかけたい」と、日本電通の小畠取締役本部長は話す。
だからこそ、営業にも力が入る。多くの企業が「理論値」を提示する中、同社では正確な「実測値」を武器に顧客確保を続けている。「LED照明はすぐ切れるうえに暗い」という、いったん植えつけられた負のイメージ。これをぬぐい去るため、本質を突き詰めた営業力で勝負を懸けている。