プリック
フォークリフト及び物流輸送機器のレンタル・販売・メンテナンス等
フォークリフトレンタルの先駆者
20周年に向けエンジニア部門を強化
1996年、タイで設立した総合物流機器会社。住友フォークリフト、KOLECのタイ正規代理店であり、2014年にはIHI物流事業部とも提携。タイに本格的なフォークリフトレンタルの仕組みを持ち込み、拡大してきた先駆者として知られ、来年は20周年を迎える。売り上げの半分がフォークリフト事業。創業時、中古フォークリフトを日本から8台を積んできたのが始まりで、次第に大手企業の依頼が舞い込むようになった。KPI0.15%以内という限りなく低い故障率が評判を呼び、顧客は増え続けた。2000年頃からは、日系だけではなく、ローカル企業にもレンタルの動きが広がり、現在では1000台以上を提供している。ASEAN経済共同体(AEC)の発足を睨み、物流事業全体の裾野が広がるとみている。注力しているのが、IHIとの提携で実現した自動倉庫事業。ラックとクレーンの一体構造の物流システムは、省スペース、安全向上、スピード化、コスト削減といったメリットづくめ。今後は省人化の流れが進み、保管事業も成長していくと見込む。また、カンボジアのフォークリフト会社にも出資し、ベトナムにも協力会社を擁するなど、マーケット拡大にも余念はない。20周年の節目に社内改革を実施。大規模な人事により、社内のリフレッシュを図り、楠生恆マネージングダイレクター(以下MD)は「次のステップを目指し、さらにエンジニア部門を強化します」と展望を語る。タイの不景気を受けながらも、取り引き件数は年々増加し、売り上げも“右肩上がり”。営業スタッフも着実に成長し、「結果を出すようになった」と楠生MD。16年は3割増の売り上げを目指し、さらなる飛躍が期待される。
※この情報は2015年11月現在の取材を元にしています