プレシジョン ツールス サービス タイランド
工作機械・工具の販売
地域の発展と人々のために
自己完結・地域完結を目指す
工作機械及び工具の専門商社「東陽」(愛知県)のタイ法人プレシジョン ツールス サービス。1999年にタイへ進出し、現在はタイ国内に6ヵ所の拠点、営業所を構えている。
取引先は自動車関連を中心に約300社。「我々は機械・工具商社ですが、単に日本からモノを持ち込んで取引先に売るだけでは、新たな発展はないでしょう」。こう語るのは、セールスマネージャーである和田俊亮氏。機械担当として着任し、2年半余り。付き合いを重ねるごとに、タイや東南アジアで「自己完結」「地域完結」を実現させることが地域の発展、そしてそこに暮らす人々のためになるとの思いを強くする。「日系企業が生産した機械や工具を現地の市場に供給し、サポートする。そのような自己完結・地域完結を実現してこそ、我々がタイに進出した価値があると思います。将来は周辺諸国にまで深く浸透していきたいですね」(同氏)。
アマタナコン工業団地のショールームでは、これまでに3回、「環境・省エネ」「自動化」「測定・計測」をテーマに展示会を開催。タイ人のエンジニアら200人以上が参加した。会場の準備や進行のほとんどは、同社のタイ人従業員が担当。「タイ人スタッフが中心にならないようでは意味がない」と和田氏。「顧客からのさまざまな依頼についても、彼らタイ人だけで対応できるようになってほしい。それが成長のカギです」と課題を口にする。
昨年末には、「より顧客に寄り添うために」と自ら志願し、バンコクからアマタナコンへと自身の拠点を移した和田氏。「将来は、タイで生産した機械や工具を日本市場にも輸出していきたい」と展望を語った。
- ①社員数は約140人。先輩が後輩を指導し、さらにそれを後輩が引き継いでいく。そんな骨太の会社組織を目指す
- ②③顧客サービスの一環として始まった展示会。タイ人のエンジニア200人以上が参加するなど毎回盛況。「これからの時代にふさわしいテーマを選んで、今後も継続していきたい」(同社スタッフ)
- ④2014年9月に完成したアマタナコンの社屋では、工具の再研磨等を行っている。セミナールームやグループ企業の「PTS TOOL」も入居
※この情報は2016年10月現在の取材を元にしています