山九タイ
物流、プラント・エンジニアリング、オペレーションサポート
物流含めた製造現場のトータルサポート
「山九のユニーク」が絶対的な強み
1918年に山陽、九州を発祥の地とし、本社は東京都中央区勝どきに置く、大手総合物流企業「山九」。88年の山九タイ設立を皮切りに、現在タイには3つの現地法人を有する(山九タイ、山九レムチャバン、タイバージコンテナサービス)。
最大の強みは、物流を含めた製造現場のトータルサポート。同社では、それを「山九のユニーク」と呼び、プラント・エンジニアリング、ロジスティクス、オペレーション・サポートを結びつけたサービスを展開。具体的には、プラントの計画段階から参画し、設計、調達、製作、建設(設備据付、配管・電気工事)、プラント輸送、さらに稼動後の操業、メンテナンス、構内物流、原材料や製品のサプライチェーン(倉庫、輸送、国際物流)までトータルで行う。「我々は物流会社というより作業会社なのです。だからこそ多くのお客様に支持されてきました」と話すのは、原田幸一社長。
スタッフは3社合わせて約2150人。うち日本人は42人で、一般的な日系の物流企業よりもその数は多い。原田社長は「構内作業では、お客様1社に1人の日本人を配置することが多く、徹底して丁寧なサービスを心がけています」と語る。細部にまでこだわるのは“日本ならではのクオリティ”。多岐に渡る業務において、きめ細かな気遣いが同社の根幹となっている。
これまで多くの案件を“指名”で受注してきた。これも日系企業独特のサービスがあってこそ。今後の課題は、自動車部品、家電、消費財、医療、食品などの分野のさらなる拡大だ。トータルサポートは便利なだけではなく、責任の所在も明確。コンプライアンス面からも安心が担保できる。工場拡張や新設の際、同社に相談する価値は確実にある。
- ①「山九のユニーク」とは、プラント・エンジニアリング、ロジスティクス、オペレーション・サポートの3つが有機的なサービスを生み出し、一括で顧客をサポートする。“指名”で受注できるあたりが同社の信頼性を物語る
- ②現在、7ヵ所に拠点を置き、迅速なサービスに対応する同社。3社で総勢2000人超のスタッフが全力で顧客をサポートする
- ③「タイでは、日本でお取引のあるお客様のみならず、さまざまな業種のお客様のお手伝いをさせていただきたい」と展望を語った山本丈史ゼネラルマネージャー
※この情報は2016年12月現在の取材を元にしています