SG佐川 タイランド
国際輸送(航空・海上・陸送)、国際宅配便、国内輸送、倉庫保管・物流加工
「迅速」「確実」「丁寧」が最大のウリ
タイから日本全国へ、均一料金で配送
宅配便大手の佐川急便を傘下に持つ物流グループ「SGホールディングス」。タイ進出は2005年。国際航空・海上輸送、国際宅配便、国内配送に加えて、保管・流通加工など、国内外複合一貫輸送を提供。拠点の倉庫は、4ヵ所あり、15年に稼働したバンナーDC(配送センター)は、東部に点在する各工業団地と大消費地バンコクの中間点に位置し、スワンナプーム空港、レムチャバン港を活用できる交通至便な多目的型倉庫となっている。特徴は、冷凍・冷蔵設備、空調スペースを完備し、荷物を小分け(物流加工)し、量販店や小売店(BtoB)へ配送する機能を備えている点。
今年3月に発表された日立物流との業務提携。3PLで国内トップの日立物流と、ラストワンマイルで有名な同社が組むことで、強固なデリバリーが可能となった。現在、注力しているのが、日本への国際宅配便「SGX」。タイ全土で集荷し、通常翌日フライトで発送する。東京であれば、集荷日含めて2〜3日、北海道・九州でも4〜5日で届き、一律料金というのもポイント。もちろん日本以外への発送も受け付けており、「迅速」「確実」「丁寧」を掲げ、“ジャパンクオリティ”の物流を実現している。
また、小売業やECサイトなどと提携した配送にも注目している。SNS大国でもあるタイでは、近年ネットショッピングが急成長。物流も拡大の一途であるが、タイの郵便発送では到着すること自体が危ういため、安心を担保できる同社がカバーすることでサイトへの信頼性にも付与。拡大するマーケットへの参入をにらんでいる。
また、17年3月をめどに、タイ全土で個別配送も開始。BtoB、BtoCともにまだまだ商機が広がっている同社。この国で“縞シャツ”のスタッフが躍動する日も近い。
- ①バンナーの配送センターで働くスタッフたち。同社の代名詞でもある“縞シャツ”を着ながら、ジャパンクオリティを提供する
- ②冷凍・冷蔵設備、空調スペースを完備し、小分け(物流加工)なども行うため、幅広いBtoBサービスにも対応。17年3月から全国での個別配送も予定している
- ③現在、注力しているのが国際宅配便「SGX」。タイ全国で集荷し、短納期で、安心して届けられるのが最大のポイント。日本以外への配送も受け付けているため、まずは見積もりを
- ④「インターネットが成熟している今こそチャンスが来ていると実感しています。日立物流と提携した強みを生かしていきたい」と意気込む濱崎真人社長
※この情報は2016年12月現在の取材を元にしています