昭和電機(タイランド)
送風機とミストコレクター、集じん機、測定器の製造
常時監視によるトラブル検知
多額な費用がかかる故障を予防
工場における環境改善のための送風機やミストコレクター、集じん機を取り扱う昭和電機。柏木健作・取締役営業本部長が「ちょこっとエンジニアリング」と命名した、顧客へのソリューションのために、機械販売のみではなく周辺機器も含めたアッセンブリを行っている。
同社で扱う測定器が「とらぶるレーサ」。設備機器の温度や電流値、振動値を計測して、故障予防保全を行う。設備機器に電流、温度、振動のセンサーを設置し、子機と接続。子機と接続された親機のモニタリングで設備機器の状況を把握できる。親機では異常の発見のほか、各数値のグラフ化、子機の設定などが可能で、データの保存も行える。大掛かりな投資や作業は必要なく、接続した設備機器の常時監視ができることが特徴。状態を把握することで、生産品の不具合だけでなく、設備機器の損傷や生産ラインの停止といった、大掛かりな修理や復旧作業が必要となる故障を未然に防ぐ。
同社によるとダクト内部の火災など温度や振動のトラブルの解消のほか、メンテナンス時期の科学的根拠による把握といった理由から、同商品への要望が大きいという。「計測データによる科学的根拠にもとづいた設備のメンテナンスは、大掛かりな修理や突然の機械交換といった不要なコストの増加につながる不具合を予防できる。今後は必須用件になってくるだろう」と柏木氏は語る。不具合が起こった後の対応ではなく、常時監視による異常の早期発見の重要性を訴求していく。
また同社では、オフィスの上に日本語もできるタイ人エンジニア3人が居住。24時間対応を行う。非常時対応を含め、顧客主義の細やかな対応を行っていく。
※この情報は2016年05月現在の取材を元にしています