サイアム キトー
各種走行クレーンの設計・製作・据付・保守メンテナンス、ホイスト・吊具等の販売・据付
世界ブランドの価値“そのまま”
クレーン市場に大激変! ASEAN価格を実現
世界有数のホイストクレーンメーカー「キトー」は、タイ進出20年を前に新機軸を打ち立てる。
製造・建設現場の世界市場で戦う同社の製品群は、“キトー”ブランドとして、品質と安全性の高さに誰しもが信頼を寄せる。だが、タイ現地法人の崔(チェ)ゼネラルマネージャー(GM)が「その分、イニシャルコストが高く、ASEAN市場では自ずと中小やローカル企業が顧客ターゲットではなかった」と語る通り、ブランド価値は高くとも高嶺の花と感じる潜在的ユーザーも多かったという。
そこで、「180度、イメージ払拭を図ります」(崔GM)と満を持して発表するのが、独自に設計・開発した「キトーロープホイストRY形」だ。これまで、同社はチェーンブロックでの独自製品に強みを持ち、ロープホイストは、主にOEM製品に留まっていた。だが、工場の揚程が高い現場作業においては、ロープホイストのニーズが高く、海外では主流。「欧米メーカーが多く、出遅れていましたが、チェーンブロックのノウハウを組み込むことで、他メーカーには負けません。これで巻き返せます」と自信を見せる。それもそのはず、すでに日本では2016年4月より、先行販売され着実に販売実績を積んでいる。しかも、タイ市場版として販売する製品は、モノは一緒であるにもかかわらず、日本とは価格設定がまったく異なる。「ASEAN価格を実現しました」。当然、品質や安全性の高さは、キトーブランドをそのままに、操作講習、故障時の24時間受付対応といったサポート体制も従来通り。
タイでは、11月23日から開催される、ASEAN最大の工作機械見本市「METALEX」で大々的に発表する。SIAM KITOにとっての新世紀が幕を開ける。
- ①80年に渡りチェーンブロックで培ってきた技術とノウハウをワイヤロープホイストに採用し、安全性や耐久性はもちろんのこと抜群の機能性を持たせた。「キトー独自のインバータ制御で荷の揺れが低減された」とすでにお墨付きを得ている
- ②独自のインバータ制御で荷の揺れを最小限に抑える。インバータ特有の流れを抑え、最小の距離で荷を停止させる
- ③高い制動力で荷物を確実に保持。インバータとの組み合わせで、ブレーキ寿命が向上
- ④アルミ材と低圧鋳造法による本体重量の軽量化を実現。メンテナンス性にも優れている
- ⑤「METALEX会場では、新製品や低価格帯製品がご覧いただけますので、ぜひお立ち寄りください」と崔GM
※この情報は2016年10月現在の取材を元にしています