高松機械工業(タイランド)
工作機械(CNC旋盤)及び周辺装置の販売保守サービス
「考える力」の向上で
サービス・生産性が上昇
自動車関連産業など経済成長の続くタイで、CNC旋盤機の販売累計2000台以上を誇る同社は、石川県内に本社を置く工作機械メーカー「高松機械工業」100%出資の子会社。タイでの年間の販売台数は200台以上。顧客ニーズに合わせた自動化周辺装置の開発など提案型のトータルサービスがセールスポイントだ。
工作機械本体から用途ごとの固定具(チャック装置)に至るまで、日本国内の工場で一括生産。東南アジアのほか、アメリカ、ヨーロッパなどの営業拠点向けに輸出している。従来機能はそのままに部品点数を削減するなどして低価格化した機種も販売している。
タイ法人は現在、日本人3人、タイ人12人の陣容。販売からエンジニアリング、メンテナンス、総務、経理まで一通りをこなす。現体制となった2年前、啓発活動を通じて品質や職場環境の改善を目指すQCサークル(クオリティ・コントロール・サークル)の手法を採り入れたところ、てきめんに効果が。従業員一人ひとりが問題意識や意見を持つようになり生産性も上昇。「考える力」が目に見えてついた。
意識の変化は、顧客サービスの充足にもつながっている。定期点検、消耗品の早期発見・交換など納品後のサポート体制強化により、顧客満足度アップを目標とした。ソリューションの提案型営業も特色で、加工時間の短縮、省スペース化など、現場に即した提案に顧客からの信頼も厚い。将来は高い技術力を医療・食品・農業の分野にも生かしたいとしている。