高松機械工業 タイランド
工作機械(CNC旋盤)及び周辺装置の販売保守サービス
ショールームをオープンし早くも好評
短納期を実現、在庫機は50台以上をストック
タイでのCNC旋盤機の販売累計2000台以上を誇る同社は、石川県内に本社を置く工作機械メーカー「高松機械工業」100%出資の子会社。工作機械本体から用途ごとの固定具(チャック装置)に至るまで、日本国内の工場で一括生産。東南アジアのほか、アメリカ、ヨーロッパなどの営業拠点向けに輸出している。従来機能はそのままで、部品点数を削減するなどして低価格化した機種も販売している。2003年のタイ現地法人開設以来、事業を順調に展開してきた同社。今年4月にはバンコク東部のバンプラット区にある、TIP5工業団地に移転。交通の便がよく、面積は2.5倍に拡張。5月には念願のショールームもオープンし、早くも好評を得ている。「6月のプライベートショーでは、来場者が前年の1.5倍になり、日常的に来られる人も増えましたね」と話すのは、東千平(ひがし・かずひら)マネージングダイレクター(MD)。顧客の目の前でテスト加工をすることで、精度やスピードを確認することができ、その場で契約につながることも少なくない。さらに同社では、在庫機を50台以上ストックしているため、調整なども含めて約1ヵ月で納品が可能。日本から取り寄せた場合、通常3ヵ月はかかるところをわずか1ヵ月に短納期化することで、大きなメリットになっている。「納期はかなり重要。値段以上に納期優先といったケースもあります。現場では忙しいため調整をする時間がない。それを弊社で完了させ、現場に着いたらすぐに使える状態で納品します」と東MD。
日本製という安心を担保しながら、韓国や台湾製と比べても遜色ない価格競争力、そして短納期という3本柱で、さらなる拡販を狙っていく。
- ①“必要な機能のみを突き詰めた、究極のコストパフォーマンスを実現”するGSL-10。従来機に比べ、部品点数の大幅な削減により、価格競争力を出せるようになった
- ②これまでは販売が主だったが、「切削工具や治具を取り付け、すぐに加工できる状態までセッティングを行ってから、お客様のOKをもらって納品します」と東MD。サービス拡充にも注力している
- ③バンナーの高速道路から近く、バンコクからもアクセスのいいショールーム。在庫機を約50台ストックするなど、短納期化を実現した
- ④スタッフは現在日本人3人、タイ人16人を擁する。営業からアフターケアまできめ細やかで丁寧なサービスを提供する