タイ シー・ケィ・ケー トレード
切削・歯切工具等の製造輸入販売
各国拠点の強みを生かした生産と物流で
ハイクオリティとローコストを実現
ニーズに合わせた切削工具の製造販売と短納期、高品質な再研磨サービスで知られる「C.K.K」。「Thai C.K.K Trade」は東南アジアの営業拠点としてバンコク市に設置。その他、沖縄を含む日本の4拠点のほか、中国にも拠点を構え、それぞれの強みを生かした機能を果たす。
タイへの輸出の90%を担うのが、大連にある秀凱超硬刃具有限公司。同生産工場では日本と同じ機械、測定器などを導入し、日本で考え方や技術を学んだスタッフが60%を超える。2008年に設立された大連の工場は、近い将来日本の生産量を上回る見込みだ。もはや大手メーカーと同レベルの品質でありながら、3割近くのコスト削減を図れるのが、顧客から選ばれる大きな理由。9割以上の顧客が、中国製を選択し、継続してくれる。
1月に立ち上げた沖縄の工場は、保税区ということもあり、コストを抑えられるのがメリット。ハブ化した那覇空港の交通の便を活用し、タイへの直行便で迅速なデリバリーも可能とする。
新品同様の品質に回復できる再研磨では、データを蓄積、分析し、より高性能な製品作りにも生かしている。その結果16年の生産本数はグループ全体で年間200万本と毎年右肩上がり。設備投資を続けながら、さらに価格競争力をつけていく。
設立から5年目を迎えるタイで、毎年20%増の売り上げを継続。澤田秀司代表取締役は「タイの営業も日本で研修し、知識や経験を得ています。在タイ日系企業にも価格競争力のある中国製をテストしていただきたい」と話す。タイでは総合商社的な立ち位置で展開していくことも視野に入れ、ASEAN地域の拠点としての成長も見込んでいる。
※この情報は2016年08月現在の取材を元にしています