タイ中西
物流関連機器の開発・カスタマイズ及び販売
“無人物流”への挑戦で
完全自動の物流革命目指す
運搬機、コンベアなど様々な先進的な産業機器の開発とカスタマイズで、物流業界を支える中西金属工業輸送機事業部のタイ法人「タイ中西」。タイをはじめ、アジアの日系自動車・電機メーカーのモノづくり現場で活躍する物流機器を取り扱い、顧客のニーズに沿った開発・カスタマイズで生産工程の高効率化に貢献する。
これまで、コンベア事業を核としてきた同社だが、現在注力するのが“無人物流”への挑戦だ。2016年、無軌道・省人化を目標とした完全自動をコンセプトとする無人フォークリフト「ROBO Fork FGシリーズ」、無人ラックシステム「ROBO Carry Rack」が誕生。「ROBO Fork」では、荷卸しから保管庫までの搬送、保管棚から出庫までを全自動。「ROBO Carry Rack」はFGV(Free Guide Vehicle・無人搬送車)によるラックへの搬入出、荷繰りを行うシステムで、この両方を組み合わせることで完全無人化が実現する。
また、同じく昨年誕生した自動床洗浄ロボット「ROBO Cleaper」は高度なマッピング機能と高性能センサーにより、障害物を自動で回避しながら清掃が可能。工場、倉庫はもちろん、大型商業施設や病院での引き合いも多く、日本では「あべのハルカス」や羽田空港で導入されるなど、すでに高い評価を得ている。
「日本をはじめ先進諸国では、人員削減の波が来ていますが、それはタイでも同じ。今後はこの“完全無人化”で物流業界に挑戦していきたい」(大村文彦マネージングダイレクター)。コストだけでなく、安全かつ環境にも配慮した無人物流は、同社の“物流儀”を体現したもの。従来の構内物流を超える物流ソリューションで、タイの現場環境に改革をもたらす。
- ①無人フォークリフト「ROBO Fork 15」(左)と無人ラック輸送機「ROBO Carry Rack」(右)の組み合わせで、所定の場所から場所への取り出し、配置が可能に。昨年9月に東京ビックサイトで行われた「物流総合展」でも好評を博した
- ②自動床洗浄ロボット「ROBO Cleaper」。HP(www.kolec.co.jp/products/robo_cleaper.html)で実際の稼働状況を見ることができる
※この情報は2017年2月現在の取材を元にしています