食の感動を1人でも多くの人に
届けることが私の使命
Executive Director
Tanaporn Markawat
タナポーン・マーカワット
在タイ日本人にも人気の正統派タイ料理レストラン「THE LOCAL by Oamthong Thai Cuisine」。2012年のオープン以来、次から次へと話題のレストランを立ち上げ、タイ飲食業界に旋風を巻き起こしている同氏。幼少期から今後のビジョンまでインタビューした。
幼い頃から身近に“食”がある環境だったと伺いました
料理人の両親の元で育ったため、幼い頃から“食”が身近にありました。仕入れのため市場に向かう父に同行したり、厨房に立つ母を間近で見ていたので、飲食業界に進んだのは必然のことです。
幼い頃から“本物”を味わい、見てきたので、その知識や経験を生かせる環境は揃っていました。
正統派タイ料理レストランとして有名ですね
2012年、アソークの築100年を越える古民家をリノベーションしてオープンしました。タイ国内の厳選食材を使用し、中部ラチャブリ―県出身の父と、南部トラン県出身の母の両家に伝わる伝統的なレシピを元に、多彩なメニューを提供しています。他にも、私が考案したシグネチャーメニューも取り揃えるなど、常に新しい発見をメニューに反映しています。
店内はアンティークの調度品で彩り、テーブル席をはじめ、個室、半テラス席、テラス席を設けています。客層はタイ人、日本人や欧米人をはじめとした外国人の共に半数ずつほど。スクンビット界隈には味・雰囲気共に本格的なタイ料理レストランが無かったので、瞬く間に評判を呼び現在に至ります。
話題のシーフードレストラン「CRAB AND CLAW」
15年の5月、エムクオーティエにオープンしました。以来、タイ初のニューイングランドスタイルのシーフードレストランとして、連日多くの方々にお越しいただいています。出店の経緯としては、エムクオーティエ側から新レストランの出店依頼をいただいたため。当時タイにはなかったスタイルやトレンドを求め世界中を飛び回り、構成を固めました。同店では、世界各地から直送されるロブスターを1週間に1トン消費。牡蠣はフランス産をメインに直送し、他店では味わえない貴重な牡蠣を取り揃えています。
現在はサイアムパラゴンにも支店があり、エムクオーティエ店、サイアムパラゴン店共にフォトジェニックでインスタ映えもするので、タイ人のお客様が圧倒的に多いです。店のスタイルにしてもロブスターの消費量にしても、タイ国内ではパイオニア的存在で、ヒップなシーフードレストランとしての地位を確立しました。
他にもレストランを経営していますよね
はい。セントラル・フェスティバル・イーストビルやセントラル・ワールドで展開をするタイ料理レストラン「KINKAO」では、インテリアや食器もモダンスタイルにこだわり、洗練された雰囲気の中で本格的なタイ料理を楽しめます。メニューもバリエーション豊かで、「THE LOCAL」よりもマニアックなタイ料理が味わえます。一方、バンナーの「FLYING CHICKEN」では、メキシカンをはじめとしたインターナショナルなチキン料理を提供。全体的にスパイシーな味付けで、お酒が進むメニューを豊富に用意しています。
次なる挑戦は
100%タイの肉を提供する、ステーキレストランをオープンしようとプランを練っています。肉と言えば和牛やオージー・ビーフを思い浮かべがちですが、実はタイにも美味しい肉があるんです。食の感動を、1人でも多くの人に届けることが私の使命です。
プライベートでの楽しみ
今ハマっているのはランニングです。近々42kmマラソンに参加するので、週末は朝5時から走り込んでいます。また、市場通いも欠かせません。国内はもちろん、海外に行った際も市場に赴き、その土地に根付いた食材や調理法、食文化を味わうことが楽しみです。
THE LOCAL by Oamthong Thai Cuisine
02-664-0664
32-32/1 Sukhumvit Soi 23
www.thelocalthaicuisine.com
E-mail : info@thelocalthaicuisine.com