トヨタ通商フォークリフト(タイランド)
豊田自動織機社製フォークリフトのレンタル・販売・保守メンテナンス
タイで信頼と安心・安全を提供して半世紀
13直営支店、サービスマン200人以上
総合商社「豊田通商」の一部門として1958年に事業を開始。法人としての設立は2008年12月。半世紀にわたる地道な営業活動が顧客に信頼と安心・安全を与えている。累積の取引先は6000社以上。レンタル中のフォークリフトは3000台を数える。市場シェアは圧倒の約25%。
現在の顧客は約70%がタイローカル企業、日系は25%。タイ市場ではエンジン式が取扱量の7割を占める。レンタル期間の終えた中古品を再生し、保証を付けて販売するサービスも今後、新たに開始する。
そのガリバー企業が基本路線とするのが徹底した“地域密着”と“顧客第一主義”だ。
従業員約400人のうち、保守メンテナンスを担当するサービスマンは実に半数の200人強。人事担当者が地方の高専を直接回ってスカウトした。最短で3ヵ月にわたる本社での技術講習後、全国に13あるサービス支店網に配属させる。支店では日常的なメンテナンスのほか、操作方法など顧客からの相談も受け付ける。主要拠点については将来、重整備も行えるよう見直しを進める方針だ。
また、力を入れているのが、トヨタグループらしい“安全”への取り組みだ。取引先に出向いて行うオペレーター向け安全運転講習は3ヵ月先まで予約が一杯。“顧客第一主義”をタイのローカル市場でも実践している。
タイのフォークリフト市場は今後も堅調に推移していくと見る。東北部はコメ、北部はタピオカ、南部はゴム、臨海工業地帯は化学と、地域ごとに産業が異なるのがタイの特徴。「顧客第一主義できめ細かいサービスを地方まで展開していく」と金原覚社長は話す。