打抜き用特殊刃物(トムソン刃)の製造・販売
ツカタニ タイランド
他社の追随を許さない
カッティングブレードのパイオニア
1951年の創業以来、“切る”“抜く”の品質を極めながら各時代のニーズに応え、現在は特殊刃物(トムソン刃)、ビジネスフォーム、ピナクルダイ(腐食刃)の国内トップシェアを誇る「塚谷刃物製作所」。取引先日系企業が多数進出している韓国に続き、2012年にタイ現地法人ツカタニ(タイランド)を設立した。
同社がメインで製造しているのは、紙器・段ボールのパッケージ打ち抜き用刃物として使用されるだけではなく、リサイクル製品から食品トレイ・フィルムシートなど、多様な打ち抜きに使用されているトムソン刃。中でも、抜き材料に対して精巧かつスピーディーな加工に追従することが可能な「Tignite Plus」は、引抜き研磨仕上げに鏡面加工を施しているため、不要な切削痕が皆無。また、切断時に障害となる小さなカエリを取り除き、切断面を平滑に加工。完全な直線が要求される特殊フィルム、特殊プラスチックシート、積層フィルムや合成樹脂製品の切断部剥離抑制に効果を発揮する。日本人技術者の厳格な指導のもと、機械や素材など日本とまったく同じ環境で製造される製品は、文句なしの“塚谷”クオリティだ。
また、9月20〜23日にBITECで開催される「PACK PRINT INTERNATIONAL 2017」では、トムソン刃の新製品を発表。厚さ1.05mmにより、ダンボールなどの固くて厚みのある物でも、容易かつ高速で打ち抜く優れものだ。
「将来的には製品も増やし、タイ国内だけでなく、ASEAN諸国の日系企業にもアピールしていきたい」と語る水野忠史社長。確実に業界シェアを伸ばし、技術面でも常にリードしている同社。さらなる飛躍に期待したい。
- ①プラスチック素材の切断部剥離抑制に有効な効果を発揮する「Tignite Plus」
- ②水野社長(2列目左から6番目)と同社スタッフ。社内コンペを定期的に開催される。社員一丸で成長を続けている
- ③9月20〜23日にBITECで開催「PACK PRINT INTERNATIONAL 2017」では、新製品動画などをこのアプリで提供
※この情報は2017年7月現在の取材を元にしています