美しく、健やかな毎日を応援
ウェルネスブランドのパイオニア
Customer Director
Nuanphan Jayanama (Pat)
ヌアンパン・チャイナーム
人々の豊かな暮らしを支えるヘルス&ビューティをコンセプトに、世界各国に展開する「Watsons」。タイには1996年に進出し、破竹の勢いで成長。大型ショッピングモールへの出店を中心に、500店以上を擁するまでに拡大を続ける。その成功の秘訣と企業ビジョンについて、カスタマー・ダイレクターのPat氏にインタビューした。
タイへの進出について
母体は1841年に香港で創業された「A.S. Watson Group」です。当グループは中国本土をはじめ、中東やヨーロッパなど世界各地に店舗を展開し、アジア最大級のドラッグストアチェーンとして拡大しています。
タイに進出したのは1996年のこと。当時は、とりわけ都市部の生活水準が急速に上昇している真っ只中だったと聞いています。そこで弊社では、外資系ドラッグストアとして新たな市場を開拓し、新興国におけるビジネスモデルを作るべく、バンコク都内のオフィスビル「マニーヤセンター」内にタイ1号店を開店。おかげさまで現在では売上・店舗数共にタイNo.1の実績を築き、国内の優れたブランドに贈られる「Superbrands Thailand」を10年連続で受賞することができました。
他にはない自社の強みとは?
「Beauty and Wellness(美しさと健康)」を社是に掲げ、スキンケア化粧品やメイクアップ用品、食料品にサプリメントまで、多岐に渡る商品を扱っています。私たちが商品選定や製造過程で特に重視しているのが、 ①適正価格であること ②高品質であること ③他の商品と差別化ができることの3点です。
現在、自社ブランド全体で年間200〜300種ほどの新商品を販売していますが、単純に品数を増やせばいいという訳ではありません。美容と健康のエキスパート集団だから実現できる商品ラインナップとクオリティこそが、当社ならではの強みだと自負しています。
品質管理のため、厳しい生産基準を設けているのだとか
香港本社の管轄下に各分野の専門家で構成される品質管理チームがあり、「18 Month Process」と呼ばれる自社独自の生産工程に則り、商品を開発しています。すべての新商品に対して1年半の開発期間を費やし、製造工場の選定から使用する商材の検証、安全テストまで一貫して管理しているため、安定したクオリティの商品を供給できるのです。
また基準という面では、CSR(企業の社会的責任)にも最大限の注意を払っています。弊社は自社の生産工場を持たない分、提携工場の選定には特に入念な調査を実施。女性や児童の違法労働がないか、環境に配慮したパッケージと商品作りができているかなど、常に厳しい監査の目を光らせています。
オリジナル商品も多彩ですね
前述の「他の商品との差別化」を可能にするのが、オリジナル商品です。流行やヒット商品をリサーチする専門組織があり、20〜30代の女性を対象に市場調査を行っています。
また近年は、SNSによるソーシャルリスニングも活用。お客様の生の声に耳を傾け、新商品の開発はもちろん、既に販売済みの商品へもフィードバックしています。最近の売れ筋商品は、敏感肌の方でも安心してお使い頂ける化粧品シリーズ「Dermaction Plus by Watsons」です。特に冷房や紫外線の影響を受けやすいタイでは、肌本来のバリア機能を高める商品が好まれています。
集客力を高める工夫とは?
まず、店舗の立地条件が非常に重要です。タイには約500店舗ありますが、路面店はごく僅か。ほとんどが集客力のある商業施設にテナントとして入居しています。また店内の商品陳列にも、「Watsons Walk」と呼ばれる独自の手法を取り入れています。人気商品を手に取りやすいように配置していますが、企業秘密なのでこれ以上はお話できません(笑)。
さらに「2個目は1バーツ」など、月替わりのプロモーションも積極的に実施。気軽に商品をお試し頂けるよう、工夫を重ねています。
オンラインショップも充実していますね
弊社が今最も注力しているのが、自社のホームページやショッピングサイトを活用したオンライン販売です。実店舗の2倍以上の商品数を扱うことができ、お客様のさまざまなニーズに答えられるのが魅力。これからますます充実させていきたいと思っています。
Watsons Thailand
02-665-2085
8th Fl., Sirinrat Bldg., 3388/23-24 Rama Rd., Bangkok 10110
https://www.watsons.co.th/
大型商業施設などに入居する国内最大規模のドラッグストアチェーン。海外製品の輸入・販売の他、自社オリジナルブランドの商品開発も多数手掛ける