山善(タイランド)
工作機械、機械工具、測定機器などの販売・サポート
真骨頂! モノづくり界の品質証明
“校正”ライセンス取得への挑戦
機械商社大手の「山善」。タイの地においても、半世紀の進出歴を誇り、強固な基盤を築いている。言わずもがな同社の強みは、モノづくり現場を知り尽くした豊富な経験と知識を生かした提案型営業と、据付・総合サポートといったトータルソリューションサービスだ。
モノづくり企業にとって、完成品や部品など生産した製品価値を高めるため、ミクロン単位まで加工できているか、品質・精度に問題はないか、こうした最終チェック結果が、製品の品質を担保し、信頼の証となる。そうした重要性をいち早く認識した同社は、実際に性能を試せる測定・検査ルームを併設する専門部署「METROLOGY DIVISION」を2012年に創設。同時に、高額な機器を簡単には購入できない企業向けには、測定代行サービスも開始した。
さらに、山田智樹ゼネラルマネージャー(以下GM)が「あらゆる顧客ニーズに応えることが、機械商社である我々の使命です」と語る通り、同社ではクライアントにとってさらなる信頼につながる“校正”ライセンスの取得もはじめた。測定器での計測結果(精度)が基準値に対してどの程度の誤差があるかを測る校正は、いわば証明書。とはいえ、校正は測定機器ごとにライセンスがあり、何十何万種類とある測定機器で取得することは並大抵ではない。チャレンジするのは“顧客要望に最大限応える”との同社精神に紐解かれるのかもしれない。「1+1を3や4にするのが仕事ですから」(同)。市場が求める製品の価値は高まり続ける。当然、品質重視志向は、完成品=部品の生産現場にも広がる。だからこそ、モノづくり現場を支える同社の挑戦の歩みを止めることはできない。
※この情報は2016年05月現在の取材を元にしています