米沢エンジニアリング アジア(タイランド)
工作機械、生産設備、CAD/CAMの販売・導入サポート・保守・運用支援
顧客の目線に立った提案で成長中
現場を知り尽くしたサポートが武器
2002年、取引先である大手自動車メーカーの進出をきっかけに来タイした米沢エンジニアリング。東京・世田谷区に本社を構え、アメリカやメキシコ、中国、アセアンといったグローバルに展開する工作機械や生産設備の専門商社である。タイでは、めっきを得意とする中日クラフト、最新のレーザー溶接技術を有するDSIという2社の合弁会社と連携しながら、モノづくりの現場に則した提案ができるのが強み。商社でありながらも、より現場の実情を理解することで、顧客が望む機械を提供し、着実に売上を伸ばしていった。取引先の90%以上は日系だが、今年の受注の半分がタイ人スタッフが獲得し、地道な社内教育が実を結んだ格好。今後は大手のローカル企業にも目を向け、割合を30%まで拡大できるよう、切磋琢磨を続けていく。ほとんどの日系メーカーの機械を取り扱い、タイでは金型水管洗浄装置の総代理店を請け負う。“売りっぱなし”ではなく、バンコクのほかラヨーンにも営業所を置き、提案からアフターケアまでトータルで顧客をサポートする。「会社の規模が大きくないため、小回りが大切です。おかげさまでお褒めの言葉をいただきます」と語るのは、谷田貝太一マネージングダイレクター。2011年の洪水時には、トラックに乗って現場まで向かい、水に浸かった暗闇の工場にボートで入り、顧客のために身を粉にした経歴を持っている。直近の課題はローカル企業の開拓、インドへの進出を掲げる。「インドは商社にとってはなかなか進出しづらい国。いかにシェアを獲得できるかでしょうね」。同社のグローバル戦略はまだまだ続いていく。
URL: http://yonek-asean.com
E-mail: yatagai@yea.co.th
※この情報は2015年9月現在の取材を元にしています