ユタカ ロボット システムズ(タイランド)
産業用ロボットシステムの販売・メンテナンス及び総合エンジニアリング
設置・点検・オーバーホールまで自社完結
満足度の高い良質な価格とサービスを提供
ロボットを使用した自動化システムの設計から構築、点検・オーバーホールまでを行うタイ随一の企業がある。それが、愛知県に本社を置く豊電子工業のタイ法人「YUTAKA ROBOT SYSTEMS (THAILAND)」だ。自動車の心臓部、エンジン部品などの製造に欠かすことのできない金型鋳造法のひとつであるダイカスト。短時間で多量に同質部品を製造できる技術の出現は、コスト削減を現実のものとさせ、安価で良質な製品を世に送り出す原動力となった。
同社の主力商品であるアルミダイカストの自動化システムは日本でナンバーワンのシェアを誇る。タイ進出は、2008年6月のこと。ロボットの取付実績は間もなく300台に達しようとしている。大手自動車会社と関連部品製造メーカーが主な取引先。日本人を含む総勢40人近いスタッフが、世界の基幹産業を足元から支えている。日本人マネージャーを全セクションに配置。取引先のどんなニーズにも、迅速に日本語での対応が可能だ。「取引先の求めに応じていくうちに現在の体制となった。日本人がいたほうが、やはり顧客も安心する」と鈴木淳也MD。ともに働くローカル人材の育成に注力することも忘れない。顧客第一主義の真髄がここにある。
2013年、6期目にして業績を大きく伸ばした同社だが、昨年前半は政情不安による苦戦が続いた。なかでも自動車産業の減速による影響は大きく、後半は持ちこたえたものの、新たな課題を残した。「今後も主要な取引先は自動車業界だが、リスク分散も必要。自動車だけに特化しない営業体制も構築したい」と鈴木MD。2015年を飛躍の一年と位置づけている。